2022.4.15改定
リーブスインスティチュート
リーブス創造療法カウンセラー/プラクティショナー規約書
【創造療法カウンセラー/プラクティショナーとは】
ここに規定するリーブス創造療法カウンセラー(以下「創造療法カウンセラー」と略す)とは、リーブス・インスティチュート(以下「リーブス」)の創造療法カウンセラーディプロマコースを修了し、リーブス創造療法カウンセラーの認定条件を満たした者に与えられる称号である。
ここに規定するリーブス創造療法プラクティショナー(以下「創造療法プラクティショナー」と略す)とは、リーブスの創造療法プラクティショナーアドバンスドディプロマコースを修了し、リーブス創造療法プラクティショナーの認定条件を満たした者に与えられる称号である。
【規約の範囲】
この規約は、創造療法カウンセラーでは「描画、体現、砂現、ゲシュタルトワークを含む創造療法」、そして創造療法プラクティショナーでは「創造療法、箱庭療法、芸術療法、リーブスコンステレーション、およびそれらを組み合わせて提供する総合的なアプローチである創造療法プラクティス」の提供に関してのみ適用される。これ以外の活動やサービスの提供に関しては、この規約外とする。
この規約の対象外の活動やサービスの提供に関しては、創造療法カウンセラーあるいは創造療法プラクティショナーとしては提供しないものとする。
【基本理念】
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、接するすべての人の尊厳を大切にし、努めて謙虚に、誠実に、感謝の気持ちを持って行動する。また、愛と感謝、思いやりを持って信頼関係を築くことに努める。法律を遵守し、依頼者・公共に資する責任感ある施術の提供をするよう努める。提供するサービスへの責任を担い、プロとして環境の変化に対応しながら、それぞれの依頼者・関係する人々から謙虚に学び、自身の施術の向上に努める。常に、社会責任を意識し、それを果たせるよう行動するよう努める。
【依頼者とは】
この規約に定める依頼者とは、創造療法カウンセラー/プラクティショナーから、施術を受ける人である。リーブス創造療法カウンセラー/プラクティショナーのタイトルを有している人から、この規約の「規約の範囲」に示しているサービス以外の施術を受ける場合は、ここでいう「依頼者」には含まれない。
【依頼者との関係】
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、依頼者の意思を尊重し、施術の内容・依頼者が負担する金額などの明瞭かつ正確な情報を依頼者にあらかじめ提示する。また、依頼者の施術を受けるか否かの意思決定を常に尊重する。たとえ、創造療法カウンセラー/プラクティショナーの個人的な経験や考えから依頼者に益すると思われた場合であっても、依頼者の意思決定を阻害・強制、または操作してはならない。また、そのように依頼者から思われないよう努める。
依頼者からは、施術に対してあらかじめ明確な同意を得る必要がある。あいまいな同意などは、誤解を生じる恐れがあるため、メールや書面等、後で確認できる形にして記録する。
18歳未満の未成年の依頼者に施術を行う場合には、必ず書面で保護者の同意を得なければならない。
創造療法および創造療法プラクティスは医療行為ではないため、依頼者に医療行為として案内したり、行ってはならない。薬機法(旧薬事法)、医師法に反しないよう努める。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、依頼者の個人情報およびプライバシーを保護する。ただし、以下の場合を除く。
(1)法律上要求される場合
(2)依頼者の安全を確保する目的で、第三者(医療機関など)に提示する必要がある場合
(3)依頼者が18歳未満の未成年者で、保護者から提示を求められた場合上記の情報開示の可能性は、施術前にあらかじめ依頼者へ報告し、同意を得ておくこととする。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、以下のように個人情報の漏洩を招く可能性がある場合にはあらかじめその内容を依頼者に提示し明確な同意を得なければならない。
(1)施術を録音・撮影する場合
(2)施術について文章などで紹介する場合
依頼者が精神面、感情面、その他個人的状況から、創造療法カウンセラー/プラクティショナーから見て主観的に不安定だと感じられる場合、または依頼者が自らの責任で施術を受けられない状況だと判断する場合には施術をしてはならない。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、創造療法および創造療法プラクティス以外の施術を、創造療法カウンセラー/プラクティショナーとして提供してはならない。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、常に依頼者のフィードバックに誠実に対応する。依頼者が希望し、同意した施術内容が達成されていることを確認し、自分が提供した施術の適性を確認・維持するように努める。
キャンセルポリシー及び返金規定については明確に依頼者がわかるよう案内する。依頼者が施術内容に満足できない場合には、諸経費を除く施術料金を返金するなど適切と思われる対応を、各自が案内するキャンセルポリシーに則って行わなければならない。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、依頼者がセクシャルハラスメント、金銭的抑圧、感情的なプレッシャーと感じる可能性のあるような行動を禁ずる。また、精神的・物質的嫌がらせ、精神的・肉体的暴力、搾取と取られるような行動を行わない。依頼者に誤解があった場合には速やかに話し合いを行い、和解に努める。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、依頼者の宗教感や考え方などを尊重し、個人的な考えや宗教観を押し付けるような言動をとらないように注意する。
【自己管理】
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、施術内容および依頼者の受け入れなどに関して確信の持てない場合には、ただちにリーブス創造療法スーパーバイザー(以下「創造療法スーパーバイザー」と略す)に相談し、責任ある対応をしなくてはならない。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、常に安定した責任ある施術を提供できるように、自らの心身状態を常に万全に保つように努める。自己の状態が万全でないと判断した場合、創造療法スーパーバイザー、医療その他の専門機関に相談し、万全な状態に戻るまでプロとしての活動を行うことを控える。
【創造療法カウンセラー/プラクティショナー間、同業者との交流】
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、他の創造療法カウンセラー/プラクティショナーや同業者を貶めるような言動や行動を慎む。
他の創造療法カウンセラー/プラクティショナーが不適切な施術をしていると認められる場合、創造療法カウンセラー/プラクティショナーとして不適切な行動をとっていると思われる場合、精神的・肉体的に適切な施術ができない状態で活動していると思われる場合には、創造療法スーパーバイザーまたはリーブスへ報告・提示する責任を有する。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、他の創造療法カウンセラー/プラクティショナーとその依頼者との関係を尊重し、両者の関係を害するような行為を行ってはならない。
いかなる場合でも、依頼者その他の人に、他の創造療法カウンセラー/プラクティショナーを誹謗・中傷する言動をしてはならない。創造療法カウンセラー/プラクティショナー同士の批判・中傷は、依頼者や関係者を不安にさせ、リーブスを害する行為であるので訴訟の対象となる場合がある。他の創造療法カウンセラー/プラクティショナーの個人的な情報を流したり、悪口を言うなどの行動は、依頼者の信頼をなくすだけでなく、同業者および業界での信頼をなくす行為である。仕事以外での私語やブログその他での投稿にいたるまで、創造療法カウンセラー/プラクティショナーはそのようにとられる表現や言動のないように注意する。言われている人よりも、言っている人が軽蔑されることを自覚する。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、同業者との交流において自身で解決策が見当たらないない問題が発生した場合、直ちに創造療法スーパーバイザーへ相談しなければならない。その上で解決策が見当たらない場合は、リーブスへ相談しなければならない。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、依頼者に他の創造療法カウンセラー/プラクティショナーを紹介する場合、個人情報の取り扱いも含めて、まず依頼者の同意を得なければならない。
【問題があった場合】
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、依頼者その他の関係者から施術や対応に係る批判やクレームがあった場合、素早く誠実に対処する。こちらに非がないと思われる場合でも直ちに誠実に対応する。
対応できない批判・クレームを受けた場合は、直ちに創造療法スーパーバイザーに報告及び相談をする。被害を最小限にし、問題の再発を避けるため、関係者間で解決策を話し合い、適切な手続きをとる。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、依頼者を害さないようにする倫理的責任がある。万一、依頼者に精神的・物理的な何かしらの害を与えてしまった場合、ただちに創造療法スーパーバイザーに相談しなければならない。
【スーパービジョンとは】
リーブスでは、施術の品質・内容を高水準に保持しかつ高めていくために受ける臨床指導を、創造療法スーパービジョンとして定義する。提供するサービスの安全性と有効性などを確認し、かつ自分自身に必要なセルフケアやさらなる技術や知識の学びを通してプロのセラピストとして活動できる状態を保つために、創造療法カウンセラー/プラクティショナー各自の責任で創造療法スーパービジョンを受けるものとする。
創造療法スーパービジョンを受ける頻度は、リーブスが認定するリーブス創造療法スーパーバイザーの指導に従い、各自が必要に応じて任意で受けるものとする。
リーブス創造療法スーパーバイザーから、ヒーリングやカウンセリングおよび創造療法などセルフケアのためのワークを提案されることがあるが、これは認定条件には含まれないため、創造療法カウンセラー/プラクティショナー自身の判断で受けるものとする。
【創造療法カウンセラー/プラクティショナーの責任範囲について】
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、リーブスインスティチュートおよびリーブス創造療法スーパーバイザーから責任ある活動ができるように、各自が必要に応じて任意で指導を受けるが、その活動については、創造療法カウンセラー/プラクティショナー自身が全責任を持って行うものとする。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーへのクレームや抗議がリーブスインスティチュートや創造療法スーパーバイザーに届く場合にも、それに関して創造療法カウンセラー/プラクティショナーが責任ある対応ができるように指導するが、そのために必要となるサポートや指導としてのスーパービジョンを、創造療法カウンセラー/プラクティショナーが自らの責任で有償で受けなくてはならない。
基本的に、創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、この規約の対象外の活動やサービスの提供に関しては、創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしては提供しないが、プロとして癒しに関わる者として、リーブス行動倫理規範(COCE)に則り、各自の責任で案内・提供するものとする。
【施術の提供について】
リーブスインスティチュート、創造療法カウンセラー/プラクティショナーの名称は、創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての活動について案内する場合のみに使用する。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての活動と、その他プロとしての活動を、同一ホームページまたはブログで行うことは可能とするが、以下をその条件とする。
(1)創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての活動が、その他の活動と明確に区別できるように案内すること。
(2)創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての活動以外に案内している活動も、行動倫理規範(COCE)に沿っており、創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての信頼を損なわない内容であること。それについて不安がある場合には、必ず創造療法スーパーバイザーに相談すること。
創造療法および創造療法プラクティスを提供する場合には、依頼者とその状況に応じて最善のワークを提供するために、創造療法および創造療法プラクティス以外のワークを組み合わせたプログラムとして提供することができる。その場合、指導を受けている創造療法スーパーバイザーおよびそうしたワークを指導しているスーパーバイザーに相談し、そのプログラムの有効性を確認した上で、自己責任で提供するものとする。
各プラクティスの提供料金に関しては、施術の有効性などを基に、創造療法カウンセラー/プラクティショナー自身が 最適だと思う金額を自由に決められることとする。
【認定の保持】
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、リーブス行動倫理規範(COCE)に沿って活動しなければならず、常にそうした活動ができているかを確認できる環境を保つ。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、創造療法スーパーバイザーから創造療法スーパービジョンを受ける。認定を受けたばかりの活動開始時には、施術前にリーブス創造療法スーパーバイザーから指導を受け、その後、リーブス創造療法スーパーバイザーから指導される頻度で創造療法スーパービジョンを受けなければならない。
創造療法スーパーバイザーは、創造療法カウンセラー/プラクティショナーの提供する技術とワークのプロセスを理解し、発展的指導と適切なサポートができる。
創造療法スーパービジョンには、プロとしての活動に必要な技術指導、臨床指導、セルフケア指導、カウンセリングおよびヒーリングが含まれる。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、創造療法スーパーバイザーからの指導(スーパービジョンの回数および内容など)に不服や問題があると感じる場合、リーブスインスティチュートに相談することができる。
プロとしての技術の継続的発展のためのプログラム(CPD)は、必要に応じて不定期にリーブスが開催するが、受講必須のものと、任意で受講できるものがある。このプログラムは、リーブスから創造療法カウンセラー/プラクティショナーに案内される。受講必須のCPDは、適切なセラピーを提供する上で重要なものなので、認定保持のために受講が必要である。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、スーパービジョンやCPDだけでなく、自らのセルフワークを通して、常に十分に有効なワークを提供できる状態を保持できるように努める。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、プロとしての活動を休業する場合、リーブスインスティチュートおよび創造療法スーパーバイザーに申請しなければならない。休業期間中は、創造療法スーパービジョンやCPDを受けるなどの活動に必要な義務は免除されるが、創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての活動をしていなくても、リーブス行動倫理規範(COCE)に則った言動を心がけなければならない。
【認定の失効・削除について】
COCE(行動倫理規定)に反した言動や行動があり、注意があってもそれを改善できないと担当のリーブス創造療法スーパーバイザーが判断した上で、リーブスインスティチュートの審議会に報告され、そこでの審議で、その創造療法カウンセラー/プラクティショナーが安全かつ有効な活動ができないと判断する場合、改善できるまでの間は創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての資格を失効する。再び資格を得るには、問題となった言動が改善されており、社会の信用を取り戻せることが明確で、なおかつ提供できる技術やサービスが必要な水準以上であることを指導で確認した上で、審議会の許可を得て復帰することができるとする。
また、クライアントに深刻な肉体的・精神的ダメージを与えていることが明らかである場合や、犯罪を犯すなどの行動からクライアントが自分を委ねるのに十分な社会的信頼を得ることができない状態になった場合は、それをリーブス側が知り得た時点ですぐにその資格を失効する。
クライアントのクレームなどにより、プロとしての技術水準や安全性やプラクティスの有効性が認められないと判断する場合には、適切な指導およびCPDの受講によりそれが確認できるまでは、創造療法カウンセラー/プラクティショナーの資格を失効する。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーの資格を失効する場合、および再び資格を得るために必要なプロセスについては、リーブスインスティチュートの審議会で評議し、個別に決定する。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーは、クライアントからのクレームなど何かしら問題が起きた場合、その報告がリーブスインスティチュートあるいは創造療法スーパーバイザーに直接あった場合には、必ず創造療法スーパービジョンを受けなければならない。
創造療法カウンセラー/プラクティショナーとしての認定削除を希望する場合、リーブス事務局に削除を希望する理由とともにメールで申請し、それが何らかの責任回避でないことをリーブス側が確認し、特に対処すべき問題がないと判断する場合、認定を削除することができる。
創造療法カウンセラー/プラクティショナー自らの希望により認定を削除した場合、基本的に再度認定を受けることはできない。再度認定できるかどうかは、その事情にもよるため、希望する場合はリーブスインスティチュートの審議会で審議ののち決定する。
【この規約ついて】
創造療法カウンセラー/プラクティショナー規約書は、認定基準および活動内容への変更を受けて、事前予告なく変更される場合がある。変更については、ホームページ等で案内を行うものとする。